100%リサイクルハウス
Rockです。昨晩、たまたま見ていたナショナルジオグラフィックチャンネルで、住宅を100%リサイクル材料だけで作る取り組みを放送していました。
サンフランシスコの行政が、なにかのエコロジーキャンペーンの一環として、実験的に取り組んだもので、建築場所は、市庁舎の前。イベント期間中展示して、その後は解体するというものでした。建築期間はなんと一ヶ月!
まずはチーム編成です。
建築家チーム、材料をゴミの中からあつめてくるプロ、構造設計者、建築スタッフ。
建築家チームは、床面積200平米はあるかと思われる、通常の3階建てくらいの大きさの建物を計画しています。この時点ですでに「大丈夫?」な感じなのですが、建築家チームは意に介しません。
同時進行で、何で構造を作るかを、構造設計者とゴミ集めプロ、建築スタッフで試行錯誤しています。木は廃材だと長いものがないので却下。結局、薄い鉄骨を集めて、それでトラスフレームを組むことになりました。
ラフな建築図面と、構造の基本アイディアができました。さあ、次は、建物の基本となる構造部材をすべて作る作業です。
が、組み立て現場では、構造設計者、建築スタッフ、建築家がなにもできず右往左往。?
現場監督がいないんですよー。チーム編成でまず忘れています。現場監督がいないと、建築作業は進みません。図面、全体の構想、建築スタッフの采配、トータルな作業の進行イメージなど、全体を把握し、プロジェクトを取りまとめて、着実に推進できる優秀な現場監督が必要なのです。
「二週間の休暇の予定をすべてキャンセルしたよ」という、男意気のある現場監督をようやくみつけて、作業開始。
どんどん進みます。廃材もどんどん集まります。
合板、ガラス、トイレ、ベッド、洗面、外壁材には道路標識なんかも使います。ゴミ収集プロは大活躍です。「おれに集められないものはない!」「ゴミの山は宝だ!」と、叫ぶ豪快なおじさんです。
建築の途中では、日本でもありがちな、いつもの風景がみられます。
建築家と現場監督のバトル!!
「この期間でこんな大きさの建物をつくる計画自体が無謀なんだよ」
期間のなさで殺気立っている現場の声として、もっとも。
「でも、スケジュールだとできることになってたよね?」
建築家がいいます。これにカッチーンときた現場監督。
「あのなあ、それを実現するためにはスケジュールどおりに材料が入らないと進まないんだ。アイディアを出して、それから材料の手配をしているのはあんただろ。だったら納期の約束を守れ!」
建築家チームはひらあやまりです。
それでも、建築家チームは、キーボードで壁の一面をつくるとか、消防ホースを貼ってみるとか、断熱材を古い電話帳にするとか、いろんなことを考えます。で、それらを現場においておくと、翌日には、現場スタッフにそれを捨てられていたり。
「あんまりくだらんことを考えるから、ゴミにもどしといたよ」
と現場監督は不敵に笑います。日本でも良く見られる笑顔ですなあ。
そんなこんなを続けて、あと三日しかないというときに、とうとう現場監督が爆発してしまいます。「おれたちは、みんなやめるぞ!」
現場スタッフを引き連れて帰ろうとします。
「大卒の建築家だかなんだかしらないが、いい気なもんだ」
もちろん、彼とそのスタッフがいなくなれば、もうこのプロジェクトはアウトです。みんなでなだめて、なんとかとどまってもらいました。
建築家チームは最後の内装仕上げに取り掛かっています。廃材のガラス皿でシャンデリアをつくったり。一度は捨てられたキーボードに、耐熱スプレーをかけて、壁にはっつけたり。
期日どおりに完成しましたー。よかった。イベントは大盛況だったようです。
期間が終わり、せっかく建てましたが、取り壊しの日がやってきました。
クレーンで、引っ張ってつぶす瞬間。
「おいおい、彼は泣いてるよ」
ゴミ集めプロがチームの一人をからかいます。
だれが涙を流してると思います?
それは、現場で手を動かして、額に汗してこの建物をつくった、建築スタッフのリーダー(いわば、大工の棟梁)でした。
そうか、やっぱりそうなんだよなと、私も胸にグッときました。
手の仕事には、思いが詰まりますよね。
このプロジェクトで、建物と一番気持ちがつながっていたのは、大工さんだったんじゃないかなー。そんな気がしました。
サンフランシスコの行政が、なにかのエコロジーキャンペーンの一環として、実験的に取り組んだもので、建築場所は、市庁舎の前。イベント期間中展示して、その後は解体するというものでした。建築期間はなんと一ヶ月!
まずはチーム編成です。
建築家チーム、材料をゴミの中からあつめてくるプロ、構造設計者、建築スタッフ。
建築家チームは、床面積200平米はあるかと思われる、通常の3階建てくらいの大きさの建物を計画しています。この時点ですでに「大丈夫?」な感じなのですが、建築家チームは意に介しません。
同時進行で、何で構造を作るかを、構造設計者とゴミ集めプロ、建築スタッフで試行錯誤しています。木は廃材だと長いものがないので却下。結局、薄い鉄骨を集めて、それでトラスフレームを組むことになりました。
ラフな建築図面と、構造の基本アイディアができました。さあ、次は、建物の基本となる構造部材をすべて作る作業です。
が、組み立て現場では、構造設計者、建築スタッフ、建築家がなにもできず右往左往。?
現場監督がいないんですよー。チーム編成でまず忘れています。現場監督がいないと、建築作業は進みません。図面、全体の構想、建築スタッフの采配、トータルな作業の進行イメージなど、全体を把握し、プロジェクトを取りまとめて、着実に推進できる優秀な現場監督が必要なのです。
「二週間の休暇の予定をすべてキャンセルしたよ」という、男意気のある現場監督をようやくみつけて、作業開始。
どんどん進みます。廃材もどんどん集まります。
合板、ガラス、トイレ、ベッド、洗面、外壁材には道路標識なんかも使います。ゴミ収集プロは大活躍です。「おれに集められないものはない!」「ゴミの山は宝だ!」と、叫ぶ豪快なおじさんです。
建築の途中では、日本でもありがちな、いつもの風景がみられます。
建築家と現場監督のバトル!!
「この期間でこんな大きさの建物をつくる計画自体が無謀なんだよ」
期間のなさで殺気立っている現場の声として、もっとも。
「でも、スケジュールだとできることになってたよね?」
建築家がいいます。これにカッチーンときた現場監督。
「あのなあ、それを実現するためにはスケジュールどおりに材料が入らないと進まないんだ。アイディアを出して、それから材料の手配をしているのはあんただろ。だったら納期の約束を守れ!」
建築家チームはひらあやまりです。
それでも、建築家チームは、キーボードで壁の一面をつくるとか、消防ホースを貼ってみるとか、断熱材を古い電話帳にするとか、いろんなことを考えます。で、それらを現場においておくと、翌日には、現場スタッフにそれを捨てられていたり。
「あんまりくだらんことを考えるから、ゴミにもどしといたよ」
と現場監督は不敵に笑います。日本でも良く見られる笑顔ですなあ。
そんなこんなを続けて、あと三日しかないというときに、とうとう現場監督が爆発してしまいます。「おれたちは、みんなやめるぞ!」
現場スタッフを引き連れて帰ろうとします。
「大卒の建築家だかなんだかしらないが、いい気なもんだ」
もちろん、彼とそのスタッフがいなくなれば、もうこのプロジェクトはアウトです。みんなでなだめて、なんとかとどまってもらいました。
建築家チームは最後の内装仕上げに取り掛かっています。廃材のガラス皿でシャンデリアをつくったり。一度は捨てられたキーボードに、耐熱スプレーをかけて、壁にはっつけたり。
期日どおりに完成しましたー。よかった。イベントは大盛況だったようです。
期間が終わり、せっかく建てましたが、取り壊しの日がやってきました。
クレーンで、引っ張ってつぶす瞬間。
「おいおい、彼は泣いてるよ」
ゴミ集めプロがチームの一人をからかいます。
だれが涙を流してると思います?
それは、現場で手を動かして、額に汗してこの建物をつくった、建築スタッフのリーダー(いわば、大工の棟梁)でした。
そうか、やっぱりそうなんだよなと、私も胸にグッときました。
手の仕事には、思いが詰まりますよね。
このプロジェクトで、建物と一番気持ちがつながっていたのは、大工さんだったんじゃないかなー。そんな気がしました。

